家庭菜園・ハーブの栽培

【初心者】パクチーの栽培・育て方のコツ(土・肥料・間引き・虫対策など)

最近大ブームを起こしている栄養たっぷりのパクチー。家庭でも栽培して、気軽にたっぷり食べたい!という人も多いはず。

今回はパクチーの育て方や、収穫を長く楽しむ方法、間引きなどについてご紹介していきます。

パクチーについて

パクチーは地中海沿岸原産の、セリ科の一年草です。一年草とは1年で枯れてしまうことです。“パクチー”とはタイ語での呼び名で、英名だと“コリアンダー”と呼ばれています。

生の葉や茎に独特の香りを持っており、タイやベトナムなどのエスニック料理には欠かせないハーブです。βカロテン・ビタミンC・ビタミンEのほか、ビタミンKやカルシウムも豊富に含まれています。

パクチーの栽培時期

パクチーの種まき時期は年に2回です。3月上旬~4月下旬の春まきと、9月上旬~10月下旬の秋まきがあります。

春まきの場合、気候が温かいので成長が早く、どんどん収穫することができます。秋まきの場合は、収穫や栽培を長く楽しむことが可能です。

パクチーの種は園芸店やホームセンターなどで手に入れることができますが、そこまでメジャーな栽培種ではないので、もしかしたら置いていないことも…。

その場合、インターネットで販売店を見つけることもできますが、案外、家庭菜園で育てているという人が友人でも見つかりそうですね。

プランターや室内でも可能?パクチーの栽培方法

パクチーは家庭菜園だけでなく、マンションのベランダなどでのプランター栽培も可能です。手軽な栽培キットを利用すると、室内での育成も簡単にできますよ。

ちょっとしたインテリアにもなり素敵ですね。家庭菜園で栽培する場合は、日当たりが良く水はけのよい場所で育成しましょう。(半日陰でもOKです)

プランターの大きさは、ご家庭で収穫したい量によって変わってきます。2~4株など少なくて良い場合は5L以上の、深さのある物を利用します。

たくさん育てたい場合は10L以上の大きなプランターにしましょう。ホームセンターで販売されている、安価なプラスチック製のプランターで大丈夫です。

パクチー栽培の土作り

プランターで育成する場合、市販の培養土を利用すると簡単です。プランターの底には排水性をよくするため、鉢底石を並べておきましょう。

家庭菜園の場合、種をまく2週間前に石灰を入れ、よくかき混ぜます。種まきの1週間前には、市販の有機肥料や化成肥料を、元肥(植える前に施す肥料)としてしっかりと空気を入れるように混ぜ込んでおきましょう

種まき前にパクチーの発芽率を上げよう

パクチーの発芽率は60%以上とやや低めです。パクチーの種は殻が硬いため、中まで水分が浸透しにくく、発芽しにくいのです。

そのため、種から栽培する場合は種の殻を軽く潰して一晩水につけておきましょう。内部にまで水が沁みこむため、発芽率がアップしますよ。

一晩が難しい場合は、数時間でも大丈夫。何もしない種よりも、大きな効果が期待できます。

パクチーの種をまこう

種まき時期は、春(3~4月)と秋(9~10月)の2種類がありますが、どちらも時期を守って植えましょう。早すぎても遅すぎても、育成が悪くなってしまいます。

パクチーは移植を嫌う直根性の植物なので、種は直接まいた方が良いです。(直根性とは…根っこが地中の中で枝分かれせず、まっすぐに伸びていく性質のことです)

パクチーを苗から植え付ける場合

※ポリポットにて育成した場合や、園芸店で苗を購入した場合は、こちらからご覧ください。

ポット苗の本葉が5~7枚ほどになったら、植え付けの適期になります。風のない、晴れた午前中に植え付けを行いましょう。

菜園やプランターの土に、ポットの大きさ・深さと同じくらいの穴をスコップで掘っておきます。ポットから優しく苗を取り出して、穴に入れ込みましょう。

パクチーは直根性の植物なので、なるべく根鉢を崩さないよう注意してくださいね。根鉢の上から土をかぶせ、軽く株元を押さえましょう。

何株か植える際には、条間を20~30cmほどとりましょう。苗を植え終わったら、根と土が密着するよう、たっぷりと水を与えてください。

パクチーの水やりについて

パクチーは比較的、水を好む植物です。土が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。ジョーロのハス口を下向きにし、できるだけ泥水がパクチーに跳ね返らないように気を付けてください。

土の跳ね返りがパクチーに付着してしまうと、病気の原因となります。水やりの量は、プランターの場合、底から水が流れ出るくらいが目安です。

家庭菜園の場合は地中に水分が蓄えられているため、ほどほどで大丈夫。気温の高い時期は、朝と夕方の2回水やりを行うと良いですよ。

パクチーの肥料について

プランター栽培の場合、菜園に比べて水やり頻度が多いため、最初に施した肥料分が流れ出てしまいます。ですので、プランター栽培の追肥には、手軽な市販の固形肥料を利用しましょう。

また、水やりを兼ねて液体肥料を与えるのも効果的です。どちらも、パッケージに記載してある注意書きを確認しながら、量を守って使用しましょう。

パクチーの間引き

パクチーは苗がしっかりと自立するまでは、間引きをしません。本葉が4~5枚に揃った頃、間隔が15cmくらいになるように間引きましょう。

その後、苗と苗の間が混みあっているように感じたら適度に間引いていきます。面倒に感じますが、間引きをしないと苗が大きく育だちません

株と株の間が狭いと風通しも悪くなり、病気の原因となってしまいます。間引いた苗は、サラダや香味野菜として美味しくいただきましょう。

パクチーを収穫しよう

パクチーは約3週間ほどで収穫が可能です。葉が10枚、草丈が約20cmくらいになったら、外葉から、茎の根元をハサミで切り取って収穫します。

収穫を先延ばしにすると、茎が太く葉が硬くなり、食感も悪くなります。新芽の方が味が濃く食べやすいので、収穫は早めにしましょう。株ごと収穫する場合は、花が咲く前に収穫してください。

パクチーの花に注意!?(長く収穫を楽しむために)

パクチーの収穫を長く楽しみたい場合、花の開花には注意が必要です。パクチーは育成より開花に勢力を使ってしまうため、株が弱り葉が枯れてしまいます。

花芽を付けた茎は太くしっかりとしており、柔らかいパクチーの茎とはまったく違います。普段のパクチーとは違う様子の茎がぐんぐん伸びてきたら、早めに摘み取るようにしましょう

パクチーの種をとろう

パクチーは種を取っておくと、翌年も栽培することができます。種を収穫したい時は花を咲かせ、種が茶色く変化しはじめた頃に、株ごと刈り取りましょう。

刈り取った株は、新聞紙に包んで風通しの良い日陰に置き、よく乾燥させておきます。全体が茶色くなったら、先端についている丸い種を摘み取って集めましょう。

その後、ふるいにかけてゴミを取り除きます。種は封筒に入れ、冷蔵庫など涼しい場所で保管しましょう。

何の種か分かりやすいよう、封筒に名前と日付を記入しておくと良いですね。お友達におすそ分けすることもできますよ。

素朴な疑問Q&A

パクチーに虫はつきますか

パクチーは強い香りを持つ植物ですが、虫はつきます。ハダニやナメクジ、ヨトウムシ。最も多く見られるのはアブラムシです。

葉の裏を見ると、びっしりついていることもあります。対策として、牛乳を水で薄めたものや、木酢液を利用してみましょう。

また、パクチー周辺を雑草だらけにしておくと、虫が住みやすい環境を作ってしまいますよ。雑草はこまめに抜き取りましょう。

真夏をのりきるには

真夏など日差しが強い時期は、寒冷紗をかけておきましょう。寒冷紗とは、ポリエチレンなどの化学繊維・綿・麻などを、網目状に荒く織り込んだ薄地の被覆資材のことです。

直射日光や温度上昇による水分の蒸発、害虫被害も防げます。水やりの時は寒冷紗の上から水やりをすれば大丈夫です。

パクチー栽培のまとめ

パクチーの育て方や、収穫を長く楽しむ方法、間引きなどについてご紹介しましたが、いかがでしたか?水やりや花の開花、害虫に気を付ければ長く収穫できますね。

パクチーブームもあり、レシピもたくさん公開されていますので、皆さんもぜひご家庭でパクチーの栽培・お料理を楽しんでみてくださいね。