アパートやマンションにお住まいの方でも気軽に野菜作りを楽しめるのが、プランター栽培の最大の魅力です。
お好みの野菜に適したプランターを準備して、さっそく栽培を始めてみましょう。今回は、初心者でもできる!プランター栽培や育て方のコツについてご紹介していきます。
おしゃれな野菜プランターは?プランターの選び方
栽培に必要なプランター。プランターを選ぶ際には以下の点に注目して選びましょう。
大きさ
育てたい野菜の成長過程の特徴を調べて、プランターの大きさを選びましょう。ほうれん草や小松菜などの葉物野菜は大株にはならないため、幅65cm×奥行き20cm×深さ20cmの一般的なプランターで栽培が可能です。
トマトやなすびなど育成中に株の背が高くなる野菜には、容量25~30L以上の大型プランターを利用しましょう。
素材
プランターには一般的なプラスチック製をはじめ、木製・紙製・布製・素焼きなどがあります。初心者には、扱いやすく安価なプラスチック製がおすすめです。
プランター栽培は土の表面が乾きやすいため、土の表面が乾いていたら水をたっぷりとやることがポイントです。
重さ
プランター(鉢)には、木製のおしゃれな物・コンパクトに片付けられる布製の物・軽くて丈夫な紙製の物・通気性や排水性に優れている素焼きの物など、様々な種類があります。
土を入れるとかなりの重さになってしまうため、気軽に移動させたい場合はプランターの底にキャスター付きの代をセットしておくと良いですね。
土は何を利用する?プランター菜園の準備物
プランター栽培に必要な準備物は以下の通りです。
- プランター
- 培養土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ジョウロ
プランターには様々な種類・大きさがあるので、育てたい野菜に適したものを選びましょう。
土は、市販の培養土を利用すると簡単です。培養土は、あらかじめ肥料成分が入った“元肥入り野菜用培養土”や“花と野菜用培養土”などを選びましょう。
鉢底ネットは鉢の中に入れた土が、底穴から流れ出るのを防いでくれます。鉢底石は水はけを良くするために、鉢の底に入れておきましょう。
鉢底石はあらかじめネット袋などに入れてから敷き詰めると、栽培後に培養土との分別がしやすくなり、おすすめです。
プランター栽培には水やりは欠かせません。ハス口付きのジョウロを準備しておきましょう。水を入れた際でも持ち運びができるサイズ(重さ)のジョウロが望ましいですね。
プランターの準備~培養土やネットの入れ方~
プランターの鉢底穴を鉢底ネットでふさぎ、ネットに入れた鉢底石をプランターの底に敷き詰めます。プランター容器の8分目まで培養土を入れます。
容器の縁から2~3cmの高さを空け、ウォータースペース(水やり時に一時的に水が溜まるスペース)を作ってあげてください。
培養土を入れたらプランターを軽くゆすり、中の土を落ち着かせます。手の平で軽く土の表面を押さえ付けて、平らにしておきましょう。
プランターで出来る野菜・春~夏
春から夏にかけて、栽培初心者におすすめの野菜は、トマト・ピーマン・ナス・シソなどです。よく子どもが、幼稚園・保育園で1人1鉢育てていますよね。4~5月頃の植え付け適期になると、園芸店だけではなくスーパーでも苗が流通されます。
トマト
花が1~2輪咲いたら、直径30cm×深さ30cmの容量15Lプランターに1株植え付けます。苗のそばに支柱を立てて茎を誘引しましょう。
植え付けの2週間後から2週間おきに化成肥料(科学的な工程で粒状に加工した肥料)を追肥し、実が色付いたら清潔なハサミなどを使って茎をカットします。
ピーマン
苗を購入する際は、葉が7~8枚付いているものを選びましょう。プランターサイズは幅70cm×奥行き30cm×深さ30cm、容量は35~40Lのものを準備し、株間を30cmあけて2株植え付けます。
苗が倒れてしまうのを防ぐため、1株につき1本の支柱を立ててください。追肥は2週間に1回のペースで化成肥料を施します。
ピーマンは実付きがよい野菜なので、水切れと肥料切れに注意してくださいね。一番果は、早めに収穫するようにしましょう。
ナス
高温多湿に強いため、初心者でも簡単に育成できます。プランター栽培には、株が大きく育ちすぎない中長ナスの栽培が向いています。
サイズは直径30cm×深さ30cmで、容量約15Lのプランターに1株を植え付けるようにしてください。
植え付け2週間後から、2週間おきに化成肥料を土にまいてください。ナスは一番果(最初に実る果実)と、二番果を長さ8~10cmのうちに若どりします。
その後は、長さが12~13cmでヘタの部分からカットしてください。収穫が遅れると株が疲れてしまうため、早めに収穫するようにします。
シソ
日本の食卓には欠かせない!薬味の王様であるシソは、生命力も強いので、栽培初心者・ベランダ栽培におすすめです。幅65cm×奥行き20cm×深さ20cmで、容量が15~20Lのプランターに3株植え付けます。
植え付けた後はたっぷり水やりをし、植え付けから2週間が経過したら、2週間おきに化成肥料を追肥してあげましょう。
草丈が30cm程に成長したら、主枝の先を収穫も兼ねて摘心します。植え付けの約40日後から収穫でき、葉を利用した後は穂も食用に利用できます。
プランターで出来る野菜・秋~冬
秋から冬にかけて、栽培初心者におすすめの野菜は、ほうれん草・ラディッシュ・リーフレタス・小松菜などです。9月~10月頃に植え付けし、育成中に間引いた苗も食べられます。
ほうれん草
初心者にも栽培しやすい野菜ですが、多湿を嫌うため水のやりすぎには注意してくださいね。
幅65cm×奥行き20cm×深さ20cm以上、容量約15Lプランターに列と列の間を10cmあけて、2列のすじまきにします。
本葉が4~枚ほど成長したら、土に化成肥料をまきましょう。ほうれん草は栽培期間が短いため、1回の追肥でOKです。草丈が25~30cmになったら収穫できます。
ラディッシュ
ラディッシュは春まきもできますが、害虫被害に遭いやすいため、秋まきがおすすめです。幅65cm×奥行き20cm×深さ20cm以上、容量15~20Lプランターに、2列のすじまきにします。
列間は約10cm、種と種の間隔は1cmあけてください。本葉が4~5cmになったら化成肥料をまいて、追肥を行いましょう。種まきから約1か月後、ラディッシュの直径が2~3cmになったら収穫が可能になります。
リーフレタス
栽培簡単!収穫までの期間は約1ヶ月と短いので、初心者にもおすすめです。幅65cm×奥行き20cm×深さ約20cmの15~20Lプランターに、20cmの株間をあけて3株植え付けます。
リーフレタスは種類が多く、色や形のバラエティーが豊富なので、寄せ植えをするとより育成を楽しめます。
葉の長さが20~25cm・直径30cmほどになったら、株元を包丁などでカットするか、外側の葉から1枚ずつちぎって収穫しましょう。
小松菜
小松菜も種まきから約1ヶ月で収穫が可能です。育てやすく失敗することもほとんどないので初心者にもおすすめですが、虫がつきやすいため、種まき後に防虫ネットをかけておくと良いでしょう。
幅65cm×奥行き20cm×深さ20cmの15Lプランターに、列と列の間を10~15cmほどあけて種を2列にすじまきします。双葉が開いたら、弱々しい苗・形の悪い苗を間引きましょう。
間引いた場所は指で土寄せをしておき、間引いた苗はサラダやお味噌汁に入れて食べましょう。草丈が約25cmになったら、株ごと抜き取って収穫します。
素朴な疑問Q&A
プランター栽培に向いていない野菜を教えてください
草丈が高く、根が深く成長するトウモロコシやサトイモ、山芋の栽培はおすすめしません。
6月におすすめのプランター野菜は
おすすめの野菜はオクラです。実の成長が早いので、花が咲いてから1週間で収穫できます。実付きが良い野菜なので、肥料切れと水切れには注意しましょう。ハーブでしたら、バジルがおすすめです。
収穫後に脇芽を伸ばせば何度でも収穫することができますよ。トマトの苗の近くに植えると、コンパニオンプランツとして害虫被害の軽減が期待できます。
プランター野菜作りまとめ
初心者でもできる!プランター栽培や育て方のコツについてご紹介していきましたが、皆さんいかがでしたか?
プランター栽培の準備物やおすすめの野菜などがお分かりいただけたかと思います。ぜひ皆さんもお気に入りのプランター・野菜を見つけて、栽培を楽しんでみてくださいね。