家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】きゅうりの栽培・育て方のコツ(摘心・病気・温度・曲がる原因など)

爽やかな青みとみずみずしくシャキッとした歯ごたえが魅力のきゅうりは、サラダや漬物に欠かせない夏を代表する野菜です。

植え付けから収穫まで約2ヶ月ほどと他の果物や野菜に比べて短く、1株にたくさんの実をつけるので家庭菜園でも人気の野菜です。

水やりや追肥・摘心など管理作業も多いですが、ポイントさえ抑えておけば初心者でも気軽に始めることができます。

新鮮なきゅうりを自宅でも簡単に栽培してみましょう!

きゅうり栽培手順

まずは、きゅうり栽培について大まかな手順を紹介します。

  • 種まき・苗選び
  • 土作り
  • 植え付け
  • 支柱・ネットの取り付け
  • 水やり・追肥
  • 摘心作業
  • 収穫

土作りや植え付けについては、他の野菜の育て方とあまり違いはありません。

しかし、支柱やネットの取り付けは、つるを上へ上へと伸ばして生長するきゅうりには欠かせない作業です。

適切な量の水やり・追肥、摘心作業についても、収穫量を増やしたり、長く楽しむためには重要な項目となっています。

それではひとつずつ順を追ってポイントを紹介したいと思います。

苗と土の選び方

良い苗の選び方


きゅうり栽培には、種から育てる方法ととすぐに植えられる状態に育った苗から育てる方法があります。

種からでは手間もかかり苗の発育状況が収穫量にも大きく影響するため、初心者は苗を購入するのが良いでしょう。
苗はホームセンターやスーパーなで手軽に手に入ります。

良い苗の見分け方は以下の通りです。

  • 葉が3~4枚程度ついている
  • 子葉(双葉)が残っている
  • 葉の色が濃く、厚みがある
  • 幹が太くしっかりとした丈夫なもの
  • ポットの下から白い根が出ていること
  • 病気や害虫がついていないもの

また、苗には実生苗(みしょうなえ)と接ぎ木苗(つぎきなえ)とあります。

接ぎ木苗とは、異なる種類の植物を繋ぎ合せて、双方の長所を兼ねそろえた苗のことです。

やや高価ではありますが、病気にも強く育てやすいのが特徴で、収穫量も多くなるのでおすすめです。

きゅうり栽培に適した土


きゅうりの根は浅く張るため、水はけが良く通気性の高い土を選ぶとうまく育ちます。

腐葉土や赤玉土を混ぜる方法もありますが、苗と同じく市販されている「野菜用培養土」を使うと手軽で便利です。

ただし、きゅうりは連作に弱い野菜です。

同じ場所で同じ科の植物を繰り返し栽培すると、土の中の養分が偏ったり病気にかかりやすくなってしまいます。

他の栽培で使った土に続けてきゅうりを育てるのは避けましょう。

どうしても続けて栽培する場合は、土を入れ替えたり、太陽熱で消毒するなど注意が必要です。

植え付け時期


植え付け時期は春が一般的ですが、遅霜とよばれる4~5月始めにかけておりる霜にあたると、苗が枯れてしまいます。

そのため気温が高くなってくる5月中旬、ゴールデンウィーク後が目安となっています。

また、きゅうりは適温であればいつでも育てられる野菜のため、時期をずらし8月中旬以降に植え付けをすると、秋口まで楽しむこともできます

夏のきゅうり、秋のきゅうりと品種として違いがあるわけではなく、植え付けする時期によっていつ収穫できるかだけの違いです。

春と夏、植え付け時期をずらして育てると、長く収穫時期を楽しむことができるのでおすすめです。

きゅうり栽培の必要な道具・支柱、ネット


きゅうりは成長とともにつるが延びていくので、実をつけるとその重みで倒れてしまう可能性があります。

そこで支柱やネットを立てることで、株自体が安定しつるがしっかりと絡み大きく成長します。
さらに葉の日当たりが良くなり、収穫が簡単になるなどきゅうり栽培には欠かせない道具です。

複数株の場合は、株と株の距離が保たれるので密集しない分、害虫病の発生をおさえることができます。

植え付け直後は、苗が強い風で折れたりしないよう仮の支柱を立てます。
このとき、根を傷つけてしまわないように苗から10cmほど離し、そっと立てるようにしましょう。

株が成長してきたら、本支柱やネットを立ててつるの誘引を促しますが、ネットの場合はツルを誘引する手間がかからないので便利です。

水やりと追肥

水やり


約95%が水分といわれているきゅうりは、乾燥に弱く水切れを起こさないよう注意が必要です。
葉がしおれていたり、土の表面が軽く乾いてきたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

ただし、梅雨の時期は長く続く雨によって湿度も上がり、根が傷みやすくなってしまいます。

プランター栽培であればなおさら中で湿気がこもりやすくなってしまうため、根腐れしないようしっかりと土が乾燥してから水やりをします。

追肥

株が健康に育ち、たくさんの実をつけるためには追肥が欠かせません。

きゅうりの追肥は、少量をこまめに行うことが重要で、月2回ほど1株につき化成肥料10gを追肥します。

実を大きくしたいあまり一度に大量の追肥をすると、実が付かなくなったり、うどん粉病など病気の原因にもなります。

つるが下や横向きになっていたり、実が育つ前に落ちたりする場合は肥料切れを起こしている可能性が高いので、よく観察しながら行いましょう。

摘心とは?きゅうり栽培における摘心のやり方


摘心とは、実を大きくするために、新しく伸びてくる芽を途中で摘み取ることをさします。

生長の早いきゅうりは、株が大きくなりすぎると根から高いところまで養分を運べず、次第に実がつかなくなります。

きゅうり栽培における摘心は、収穫を長く楽しむためには必要不可欠な作業といえます。

やり方はつるの先端が支柱を超えてきたあたりの芽と、下から5~7節目まで伸びてくる小さな芽を取り除くだけです。

少しかわいそうな気もしますが、摘心をすることで、脇芽が活発に伸び始めしっかりとした実がなりはじめます。

同様に葉がしげり過ぎると、葉にばかり養分をとられてしまい肝心の実が栄養不足になってしまいます。
さらには、葉が重なり日当たりや風通しが悪くなると、病気にかかるリスクも高まります。

枯れている葉や、病気の葉のほかにも、重なっている葉は積極的に摘み取りましょう。

収穫のタイミング


きゅうりの成長スピードはとても早く、1日に3cmずつ育つといわれています。
最盛期には一晩で10cm近く大きくなることもあるので驚きです。

きゅうりの品種にもよりますが、一般的には約18~20cmほどが収穫の目安となります。

この基準から小さくても大きくても食べることはできますが、収穫時期を過すぎたものは味や食感が落ちるだけでなく、株にも余分な負担がかかってしまいます。

株が弱った状態のままだと、次第に実のつき方が悪くなり最終的には枯れてしまいます。

株を疲れさせないためにも、少し早いかな?と思うぐらいで収穫するのが良いでしょう。

長く楽しむためにも、収穫し忘れの実がないかこまめなチェックが大切です。

プランターでも栽培できる?


きゅうりは地植えできるスペースがなくても、プランターで手軽に育てることができます。

プランター栽培のときは、きゅうりの根が大きく広くはることができるよう、大きいサイズのプランターを選びましょう。

市販されている大型のプランターで、深さが30cm以上あるものがおすすめです。

複数株育てたい場合は、株の間を30cm程度空ける必要があるため、最低でも60cm以上の幅が必要です。

プランターの底には、鉢底石を敷き詰めつめます。
水はけや通気性を良くするはたらきがあり、病気の予防にもなります。

土は、プランターの上の淵から3cmほど下の部分まで入れ、深く根がはれるようにしましょう。

きゅうりが曲がる原因


スーパーではまっすぐなきゅうりが並んでいますが、育ててみると曲がってしまうことが多く見られます。

味にあまり差はありませんが、曲がっていると包丁でも切りにくくできればまっすぐに育つほうが食べやすいですよね。

なぜきゅうりが曲がってしまうのか、原因はをいくつかまとめてみました。

栽培温度

きゅうりが育つのに適した温度は18~25度です。

天候の影響により、気温が高すぎたり、低すぎたりするときゅうりが曲がってしまうことがあります。

水分・肥料不足

きゅうりへの水やりや肥料が不足していると、実が大きくならず小さいものから曲がって大きくなります。

それだけでなく、実の先端だけが太くなったり、内部に空洞ができたりと味にも影響がでてきます。

たっぷりと水やりをしながら、定期的に追肥を行うようにしましょう。

株の老化

発育ペースが早く、1株にたくさんの実をつけるきゅうりは、いくら追肥や水遣りに気をつけていても、株が疲れやすい野菜です。

まっすぐなきゅうりからだんだんと曲がったきゅうりが増えてきた際は、株が疲れ始めているサインです。

発生しやすい病気と対策


きゅうりに発生しやすい病気は、特に梅雨時期の高温多湿条件からカビが原因で起こる病気が多く見られます。

  • うどんこ病
  • べと病
  • 褐斑病
  • 炭疽病
  • つる割病 など

葉や茎に白色の斑点が発生し、進行すると株全体に広がり収穫量や品質低下につながります。

早期対策が重要となりますので、すぐに被害が出ている箇所を除去するようにしましょう。

被害がおさまらない場合は薬剤を散布することで回復します。

きゅうり栽培・育て方まとめ

夏野菜を代表するきゅうり。
採りたてのきゅうりはみずみずしくて歯ごたえも抜群です。

春から時期をずらして何度も育てれば、長く収穫することができるのも魅力です。

病気に強い品種も多く、水やり・追肥・摘心のポイントをしっかりと抑えれば、初心者でもプランターなどで楽しめる野菜です。

ぜひ皆さんも気軽に挑戦してみてください!