家庭菜園・果物の栽培

【初心者】甘いいちごの栽培・育て方のコツ(肥料・雨・ランナーの切り方)

小さく可愛いいちごは甘酸っぱくて、食べ始めると止まらなくなります。いくらでも食べられるけど買うと結構なお値段がするんですよね。

いちごは家庭菜園でも作れます。寒い冬を越さなくてはいけませんが、初心者でもコツさえつかめば簡単に甘いいちごが作れますよ。自宅でいちご狩りが出来るなんてちょっとした自慢になりますね。

この記事では初心者でも始めやすいいちごの育て方と注意点をご紹介します。庭に小さなハウスを作ってもよし、プランターいっぱいにいちごを実らせてもよし。

自宅のフリースペースを活用して美味しいいちごを作りましょう。

いちごの栽培スケジュール

いちごはスーパーなどで冬から春先にかけて出回る季節のフルーツです。

春植えと秋植えと1年で2回植えつけが出来ますが、初心者には秋植えがおすすめです。秋植えの方が収穫までの期間が短く、その分病気や害虫の被害が軽減できます。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
<収 穫> <定 植>

植えつけ(定植)は9月下旬から10月いっぱい、5月初旬から6月まで収穫できます。

春植えの場合は5月頃に植えつけをして収穫は秋植えと同じ時期になりますから、栽培期間が1年と長期化してしまいますね。

いちご栽培の手順

大まかなスケジュールを確認したら、いちご栽培の手順をご紹介しましょう。

  • 土作りとプランター準備
  • 植えつけ
  • 水やり
  • 摘葉(てきよう)とランナー摘み
  • 摘花(てきか)と摘蕾(てきらい)
  • 追肥
  • 人口受粉
  • 収穫

工程としては8つになります。

いちごは地面に近い低い位置に実をつけるため、病気などにも目を光らせる必要があります。水やり時や摘葉・摘花の際によく観察して栽培しましょう。

露地栽培とプランターで違いはある?

家の庭にある程度の余裕があれば、露地栽培にするかプランターを使うか迷ってしまいますね。結論から言えば初心者ならプランターを使った方が育てやすいでしょう。

違いは栽培環境の整えやすさ

露地栽培なら効率よくたくさんの収穫が期待できますが、量を求めるほど管理が大変になります。

また害虫に限らず鳥や猫などが悪さをする可能性もありますね。さらに天候の影響も避けきれません。

その点プランターなら必要な時に移動が出来ますから、手軽に安心して育てられますよ。

土と肥料で栽培準備

家庭菜園でいちごを育てる場合は苗を購入して植えつけをします。その際準備するものは栄養たっぷりの土ですね。

いちご向けの土とはどんなものが良いのでしょうか?

簡単なのは市販の培養土です。野菜用でも問題ありませんが、いちご専用の土というのもありますよ。これなら初心者でも迷うことはありませんね。

自分で作る場合は水はけの良い土(赤玉土など)に腐葉土も混ぜ、土7:肥料(熔リン・発酵油かすなど)3にして使いましょう。

さらに露地やハウス栽培、プランターで栽培する際の植えつけ前準備を詳しくご紹介していきます。

露地栽培やハウスで育てる

露地栽培をする場合は植えつけの2週間以上前から土の準備をする必要があります。

いちごは根に直接肥料が当たると傷みやすいので、自分で作る場合はあらかじめ土とよく馴染ませておきましょう。

畑の畝(うね)は幅60~70cm、高さ20cmを目安にして作ります。表面は山なりではなく平らに整えておきましょう。凹みは水溜まりの元となり害虫を呼び寄せてしまいます。

いちごはハウスで作られるものも多いですね。家庭菜園でハウスを作るのは難しいですが、ビニールで覆うトンネル栽培ならそれ程苦にならないでしょう。露地栽培よりも収穫したいちごの甘さも増しますよ。

プランターで育てる

プランターで育てるなら市販の培養土を利用しましょう。水やりの時に土がこぼれないように鉢の淵から3cmほどのところまで土を入れます。プランターでも表面は平らに整えておきましょう。

プランターは一般的なものなら特に問題ありませんが、いちご専用の素焼きの鉢もおすすめです。

見た目もかわいらしくなり、実がついた時に垂れ下がっても土に触れず病気の予防にもつながります。ポケットにも植えられるので360℃使えますよ。

家庭菜園ならキットもおすすめ

手軽な家庭菜園用に栽培キットも市販されています。これなら土もプランターも用意する必要はありませんね。

いちごプランター栽培キット:あきひめ(章姫)3株セット ノーブランド品
ノーブランド品

デスクに置けるインテリア感覚のキットも人気です。しかもビニールハウス仕様なので味も期待できそうですよ。

いちごの苗の選び方

いちごの苗は10月頃、植えつけの時期になると比較的簡単に手に入ります。ホームセンターや生花店の店頭にも並びますね。

つい手軽なところで購入してしまいがちですが、実は苗選びで収穫するいちごに大きな差が生まれます。

まずは品種です。品種によっていちごの特長が違いますから、育ててみたいいちごをここで見極めてみましょう。

【初心者向け】プランターでも簡単に育つ品種

  • 宝交早生(ほうこうわせ)
  • あかねっ娘

どちらも病気に強くプランターでも栽培しやすい品種です。

市場に出回ることはほとんどなく、いちご狩りなどで見かける品種になります。宝交早生は甘味と酸味のバランス良く、あかねっ娘は甘味が強く桃のような香りが人気です。

これ以外にもカレンベリー・章姫・ビーナスハートといった品種は初心者でも育てやすいですから、苗を購入する時に探してみてください。

クラウンの大きさを見る

育てやすい品種選びと同様に重要なポイントとなるのが、葉の付け根にあるクラウンの大きさです。

根と茎の中間部分にギザギザとした部位がありますが、大きいものほど丈夫で新しい芽が育ちます。結果たくさんの実がなりますよ。

葉はついている数より色を見ましょう。濃いグリーンが良いですね。白っぽく変色している葉はすでに病気の可能性がありますから、苗選びでは避けましょう。

いちごの栽培方法

土とプランター、それに苗を購入したら栽培スタートです。栽培の手順に沿って詳しくご紹介しましょう。

植えつけ

いちごの植えつけは深すぎると生育が遅れてしまいます。クラウンが少し隠れる程度を目安に浅植えしましょう。

露地栽培の場合は苗の間隔を25~30cmほど開けて植えます。

親株とつながっていた名残のランナーを内側にして植えれば、外側に実がつき収穫しやすくなりますよ。ランナーが確認できなければ花や蕾がついている方を外側にします。

ランナーとは?

ランナーは別名葡萄茎とも呼ばれるツル状の茎です。親株から地面に這うように伸び、先端にある芽から根を張り繁殖します。子株を植える時の支えにもなるため通常3~4cm残したまま苗として販売されています。

水やり

植えつけ後はたっぷりと水やりをしますが、その後は土の表面が乾いた時に水をあげます。

毎日あげる必要はありません。むしろ頻繁に水やりをすると根腐れしてしまいますから注意しましょう。

水やりの際に葉に土が跳ねると病気の元となります。根元にゆっくりとかけるように心掛けましょう。もしあれば乾燥予防も兼ねて株元にもみ殻やわらを敷いておくと安心です。

摘葉とランナー摘み

3月頃になると新葉が出始めます。冬の間に枯れてしまった葉は摘み取りましょう。子株を作るランナーも次々と伸びてきますが、実に栄養が集中するように収穫前は全て摘み取ります。

摘花と摘蕾

花は実になりますから摘んではいけないように思いますが、収穫期より前に咲いた花や蕾は茎を強く太くするために摘み取ります。

寒い時期に咲かせた花は最終的に黒ずんで実を付けることはありません。

追肥

いちごの追肥は2月下旬頃から花の咲き始めまでに施します。

傷んだ葉やランナーを摘んで株元を清潔にしてから、化成肥料を株元から少し離れた場所にパラパラと蒔きます。この時、土と軽く混ぜるようにしましょう。

実をつきやすくするためにはリンを多く含むものを与えるのがおすすめですが、初心者向けにいちご専用の肥料も販売されています。

人口受粉

3月から4月頃には花が咲き始めます。自然の中では虫達が受粉をしてくれますが、プランター栽培では期待できません。自分達で受粉作業をしましょう。

人口受粉のタイミングは花が大きく開いている時です。

自宅にある筆や綿棒、耳かきの羽毛部分などを使うと作業がしやすいですよ。美味しくて形の良い実になるように、優しく花芯を撫でるようにします。

収穫

受粉後40日程度で収穫が出来るまでに育ちます。

赤い実は空から見ても目立ち、鳥などに狙われやすいですから注意しましょう。雨あがりはナメクジが食べてしまうことも。ヘタの近くをハサミで切って収穫します。

甘いイチゴの育て方

いちごを甘くするには栽培前の苗選びと栽培中の管理がポイントになります。

  • 甘い品種を選ぶ
  • 摘花して1株3~5輪にし養分を集中させる
  • 日当たりの良い場所で栽培する
  • 水をあげ過ぎない

品種によっては酸味が強いものもありますから、購入前にしっかりチェックしましょう。

花が咲き、実がたくさん付くほど嬉しいものですが、いちごの糖分は葉で作られ実に送られます。実が多いほど糖分も分散されてしまいますから、観賞目的でないなら摘花は大切です。

養分は土と太陽光から作られますから、日当たりはしっかり確保したいですね。水は基本「乾いたらたっぷり」ですが、冬場は少し控えめにすると糖度が上がります。

いちご栽培の注意点

いちごは寒さに強いので気温マイナス5~6℃までは耐えられます。ただし乾燥には弱いので水やりのタイミングを逃さないようにしましょう。

せっかく育てたのに春になっても花が咲かないといったケースもあります。これは肥料のやり過ぎが原因です。多すぎる栄養は逆効果ですから適量を守りましょう。

寒い冬の間は害虫も姿を見せませんが、暖かくなり花が咲き始める頃にはどこからともなく寄ってきます。

発生しやすいのはアブラムシ。見つけたら早めに対処しないと実が成長しません。防虫剤などを利用しましょう。

長雨に注意

いちごの苗は雨にも注意が必要です。ちょうど実がつく頃に長雨に当たると「灰色カビ病」といった病気のリスクが高まります。

プランター栽培なら雨の当たらない場所に移動させ、露地栽培ならトンネル掛けをして雨を避けましょう。長雨に限らず急な豪雨にも注意が必要です。

ランナーを使って来年の苗を作ろう

いちごの収穫時期になるとランナーが長く伸び子株が出来始めます。子株の中でも太くて大きいものを取っておけば来年の苗として活用できますよ。

最初に伸びたランナーから出来た子株は親株の影響が大きく、病気などを引き継いでいる可能性があります。活用するなら2番目以降に出来た子株にしましょう。

親株とつなげたまま土を入れたポットに子株を乗せておくとそこに根を張ります。しっかりと根付いた7~8月頃に親株と切り離しましょう。収穫を終えた親株は処分します。

子苗は直射日光が苦手です。葉焼けをしないように日除けを意識しましょう。また乾燥しやすいためこまめに土の状態を見て水やりをします。

いちごの栽培・育て方のまとめ

いちごの栽培は難しいと思われがちですが、ポイントを押さえて育てれば初心者でも問題なく実が収穫できます。専用の土や肥料も市販されていますから心強いですね。

育てやすい苗を選び、摘葉・摘花で実に栄養を集中させましょう

水のあげ過ぎはいちごの味にも影響しますが、苗が蒸れて病気にかかりやすくなります。水やりは「土が乾いたらたっぷり」を徹底しましょう。

もう少しで収穫という頃に虫に食べられないように観察も大事ですね。

いちごはデザートだけでなくジャムすれば長期保存もできます。収穫後のお楽しみが待ち遠しいですね。