家庭菜園・ハーブの栽培

【初心者】レモングラスの栽培・育て方のコツ(冬越し・増やし方など)

レモングラスはレモンのようなさわやかな香りが特徴で、見た目も涼し気なハーブです。タイ料理のトムヤムクンに代表されるように、刻んで料理の香りづけやハーブティーとしても楽しめる食材です。

この記事では初心者でも育てやすいレモングラスの栽培方法を詳しくご紹介します。室内でも庭に地植えしても簡単に栽培できますから、難しい知識も不要ですよ。

さわやかな香りは虫も寄せ付けません。夏の生育期のお手入れ方法はもちろん冬越しの仕方、増やし方やトラブル時の対処法なども是非参考にしてください。

レモングラスの栽培時期

レモングラスは春に植え付けをして夏から秋に収穫ができます。葉部分を楽しむハーブですから、ある程度成長すれば使いたい時に使いたい分だけを収穫できます。

開花時期は7月ですが、日本の気候では滅多に花は見れません。グリーンとして楽しみましょう。

熱帯地域が原産のため暑さには強いですが寒さには弱い性質です。多年草ですが地植えした場合の冬越しは難しいでしょう。

鉢植えなら5℃以下にならない環境下で越冬できますよ。

レモングラス栽培の始め方

レモングラスは種も市販されています。種から発芽の経過を楽しむこともできますし、もっと簡単に苗から購入して一気に成長を促しても良いでしょう。

レモングラス栽培の始め方をそれぞれ詳しくご紹介します。

種から育てる

レモングラスの種まき時期は4~6月。発芽温度は20~25℃になりますから、暖かさが落ち着いた時期を見計らいましょう。

直接菜園に地植えしても良いですが、移動可能で管理がしやすい育苗ポットを使った方が安心です。

植え付け目安は1cmほどの植え穴に2~3粒をまきます。5~6cmほど成長した頃に少し間引きをし、草丈10cmを超えたら地植えも可能です。

苗から育てる

初心者がレモングラスの栽培を始めるなら苗を購入して植え付けるのがおすすめです。ホームセンターや園芸店でも種の販売は少なく、苗の取り扱いがほとんどでしょう。

苗の植え付け時期は5月頃。苗よりも一回り以上大きな場所か鉢などに植え付けます。

栽培キットもおすすめ

レモングラスの栽培キットも販売されています。キッチンなど室内でも手軽に栽培ができますから、忙しくてあまり手が掛けられない方にもおすすめですよ。

レモングラスの栽培環境

レモングラスは土を選ばず暑さにも強いですが、葉が密集して生育するため蒸れやすい点に注意が必要です。

栽培に適した環境をまとめてみましょう。

日当たり

レモングラスは日当たりの良い場所を好みます。暑さには強いですが蒸れやすいため風通しの良い場所を選びましょう。

土(鉢のサイズ)

土質はあまりこだわりませんが、酸性の土壌は苦手です。地植えで育てるなら植え付けの2週間ほど前に苦土石灰(くどせっかい)を混ぜ土質を整えましょう。

鉢植えならハーブ用の土で十分育ちます。鉢のサイズは通常なら苗よりも一回り大きいものを選びますが、レモングラスは草丈が高くなるため、最初から10号(直径30cm)程度の鉢を準備しましょう。

苦土石灰を混ぜる理由

雨の多い日本の土壌は酸性に傾いています。石灰はアルカリ性の強い肥料ですから、あらかじめ土と混ぜ合わせると酸性を嫌う植物がよく育つ土壌に改善できます。

レモングラスの育て方

レモングラスはコツさえ掴めば初心者でも簡単に育てられます。植え付けから収穫までを詳しくご紹介しましょう。

植え付け

レモングラスは草丈が1~1.5mほどまで大きくなります。地植えする場合は隣接する植物との間隔を考慮して植え付けましょう。

プランターで栽培するなら苗の間隔を30cmはあけて植え付けます。

水やり

植え付けて間もない時期はしっかり水やりをします。目安は土の表面が乾いたらたっぷりと、毎日の観察が大切ですね。

地植えの場合は根付いたら天候まかせで特に水やりの必要はありません。ただ日差しが強い夏の時期は乾燥しやすいですから、様子を見ながら水やりをしましょう。

鉢植えやプランターの場合は土が乾いたらたっぷり与えます。

肥料

植え付け時には土に堆肥を混ぜ込んでおきましょう。生育途中ではハーブ用の肥料を与えても良いですが、葉が伸びる5~10月に月に1回の頻度で液体肥料を与えるのもおすすめです。

生育が盛んな時期に栄養分が足りないと、葉が黄色くなったり細くなってしまいますから適宜追肥を施します。

収穫

草丈が30cm程になり15枚以上の葉がつくようになれば収穫時期になります。夏から秋にかけて次々と伸びていきますから、必要な時に必要な分だけ収穫しましょう。

レモングラスの葉は鋭利ですから収穫時に手を痛めてしまう可能性があります。初めはハサミなどを使って根元からカットするのがおすすめです。

刈り取ったものは水に浸けてくと4~5日はフレッシュな状態がキープできますよ。

レモングラスの冬越し方法

レモングラスの弱点は寒さです。気温5℃以下では枯れてしまいますから、多年草ではありますが地植えした場合、地域によっては冬越しが出来ません

冬越しさせる場合は室内で管理する必要があります。鉢植えなら暖かい日中は戸外、気温が下がる夜は室内に入れるようにしましょう。

地植えなら収穫を一通り終えた秋(11月頃)に、株元10cm程のところで刈り込みます。根を傷つけないように株ごと掘り上げて鉢に植え替えましょう。

鉢に植え替えができない場合は腐葉土や敷き藁で防寒対策を施します。

水耕栽培

冬越し方法として水耕栽培もおすすめです。鉢植えなら気温の調整も簡単ですが、地植えで大きく育ってしまった場合、植え替えの労力は相当ですね。

越冬できず枯らせてしまうのは勿体ないですから、勢力のある葉を根元からカットして水に入れ栽培しましょう。

水耕栽培のポイントは日当たりの良い場所とこまめな水替えです。室内で長期間同じ水のまま放置してしまうと、水はやがて腐りレモングラスも育ちません。

水が濁ったり水に浸かったレモングラスにぬめりが出たりしたら、水を替えレモングラスのぬめりもきれいに洗い流しましょう。明るい窓辺に置けば根元から白い根が生え、春には土に植え付けができます。

レモングラスの増やし方

レモングラスは株分けで増やせます。時期は生育状態と気温が安定している5~10月頃がおすすめです。

状態の良い株を掘り上げ、茎が3~4本ずつになるよう小分けにします。あまり神経質にほぐさなくても縦にナイフやハサミを入れて切り分けても問題ありません。

小分けにした株は植え付けと同じ要領で植え、根付くまではしっかりと水やりをしましょう。

レモングラス栽培のトラブルと対処法

暑さに強いレモングラスは夏に思いのほか成長します。反対に寒さには弱いですから、気温の変動が激しいと葉の変色など異変が見られるでしょう。

レモングラスの栽培中に見舞われやすいトラブルとその対処法をご紹介します。

増えすぎ

レモングラスは草丈も長くなりますが、生育が進むとあっという間に鉢が窮屈になるほど葉が茂ります。

たくさん収穫できるのは良いですが風通しが悪くなると蒸れて葉が変色したり、株を弱らせてしまいます。葉が増えすぎた場合は収穫以外でも葉を間引き、通気性を良くしましょう。

鉢植えの場合は鉢から根がはみ出るようなったら、一回り大きい鉢に植え替えます。

枯れた時

冬以外の生育期に葉が枯れてしまう場合は、栽培環境に問題があるのかもしれません。レモングラスが好む日光の不足や土の乾燥などがないか確認してみましょう。

室内で栽培している場合は水のやりすぎにも注意が必要です。

葉が枯れてしまった場合は根元10cm程で刈り込み、追肥をして新しい芽が育つのを待ちましょう。

病害虫

レモングラスは病害虫被害がほとんどありません。ただ蒸れによる多湿でカビなどが生えてしまったり、水のやりすぎで根腐れしたりすることがありますから注意が必要です。

柑橘系の香りを放つ葉のおかげで虫も寄り付きませんが、まれにハダニ・アブラムシ・ナメクジなどが付く場合があります。虫を見つけたらすぐに駆除して被害を抑えましょう。

レモングラスの栽培・育て方のまとめ

レモングラスは日本の気候では花こそ咲きませんが、暖かい季節には大きく成長してくれます。

栽培中の注意点は通気性と夏場の水切れでしょう。病害虫の心配が無いのは初心者に限らず嬉しいですね。

フレッシュなまま料理やハーブティーに使用したり、乾燥させてポプリとして楽しんだりすることも出来ます。上手に冬越しをさせれば毎年さわやかな香りが楽しめますよ。