ニラは一度植え付けると2~3年は収穫ができ、株分けして植え替えれば更に育成が楽しめる野菜です。
白く可愛らしいニラの花は害虫予防効果もありますよ。今回は、初心者でも簡単にできる栽培方法や株分けなどについてご紹介していきます。
ニラの特徴
ニラはユリ科の宿根野菜で、日本では戦後から全国各地で栽培されるようになりました。刈っても再び伸びてくる、生命力の強い野菜です。
ビタミンやカルシウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富で、夏バテ予防や疲労回復に効果があります。食べると血行も良くなるので、虚弱体質の人は積極的に食事にとり入れると良いですよ。
ニラは、葉ニラ・黄ニラ・花ニラの3種類に分けられ、一般的に食されているのは緑色で細長い葉ニラです。黄ニラは日光に当てずに育てて、花ニラは茎とつぼみを食べます。
初心者の人でも育てやすい品種はこちらです。
- たいりょう…育成速度が早く、味も美味しい
- 広幅にら…低温・高温に強く、生育旺盛
- スーパーグリーンベルト…白斑葉枯病などの病気に強い
- ワンダーグリーンベルト…再生能力が高く、低温にも強い
日陰でも可能?ニラの栽培方法
ニラはほとんど手をかけなくても大きく育ち、多少日陰に植えたとしても問題なく育ちます。ニラの種まき時期は、3月~4月の中旬頃です。
育成が早いので夏に収穫ができますが、1年目は収穫を控えて株を大きく育て、2年目の春~夏に収穫をすると良いでしょう。(1年目でも収穫はできます)
一度植えると数年間は植えっぱなしが可能です。3年目は株分けをすることで、ニラの栽培や収穫を長く楽しめます。
種から育てる事も簡単ですが、園芸店で苗を購入して植える方が、より簡単でおすすめです。苗から植える場合は6月~7月中旬が良いですよ。
最も手軽な育て方は、すでにニラを育てている人から、株を分けてもらう方法です!初心者の人は、家庭菜園をしているお友達に聞いてみるといいですね。
育成の良い春~夏頃に葉だけを収穫し、冬は休眠させて株を休ませてあげましょう。
ニラ栽培の手順
種から育てる方はここから。苗から育てる方は“土作り”の項目から読んでください。
種まき
種を育てるために、まずは育苗箱を準備します。育苗箱の中に市販の培養土を入れ、人差し指で浅く種をまく、まき溝を引きます。
そこに1cmの間隔をあけながら種をまきましょう。種をまいたら、まき溝の両側の土を寄せてかぶせ、手のひらで土を軽く抑えましょう。
その後はジョーロのハス口を上に向けて、優しくたっぷりと水やりをします。土が乾燥すると発芽率が悪くなってしまうので、発芽するまでは土が乾燥しないように気を付けましょう。
苗の上に不織布を掛けておいたり、もみ殻をまいておくと乾燥が防げるので活用してみましょう。
間引き
発芽して1~2週間が経過したら、苗と苗が混みあっている所を間引きましょう。間引き後は、育成中の苗が倒れないよう土を足しておきます。
苗の上から、土をふるいにかけながら足してやると良いですよ。ニラの苗は最終的に、葉が20cmほどの苗になったら植え付けが可能です。
植え付け
初心者には、プランター栽培が簡単なのでおすすめです。まずは、標準型プランター(12L)か大型プランター(25L)を準備します。
プランターの底に鉢底石を入れて、培養土と粒状肥料を混ぜ込んだものを、プランターの8分目くらいまで入れましょう。
15~20cmの間隔をあけ、苗を植えていきます。ニラの場合、一か所に5~6株まとめて植え付けます。弱く細くなることを防ぐためです。
植え付けたら株の周りの土を寄せます。土と根が密着するように、手のひらで軽く押さえましょう。植えた後は、たっぷりと水をやりましょう。
水やり
ニラは水不足の状態になると、葉が黄色く変色してしまいます。土が乾いていたら、たっぷりと水をやりましょう。
その後も、“乾いていたらたっぷり水をやる”というきまりを守ってください。頻繁に水やりをすると根腐れを起こしてしまうので、加湿しすぎないように気を付けましょう。
追肥
植え付けた後は育成を見ながら、月に1回ほど、水やりを兼ねて液体肥料をやりましょう。こうすると追肥切れを簡単に防ぐことができます。
ニラを収穫しよう
植え付け1年目でも収穫することも可能ですが(1年目の場合、収穫は8~10月頃)、一般的には株をしっかりと大きく育てて、2年目から収穫します。
2年目での収穫は、6~10月頃になります。葉が20~25cmの長さになったら、株の根元を3~4cmほど残して、ハサミなどで刈り取ります。
収穫した後はお礼肥えとして、液体肥料をかけて再生を促しましょう。そうするとまた新たに葉が茂ってくるので、寒くなるまでに3~4回は収穫することができますよ。
ニラは成長が早いので、収穫時期を見逃さないように気を付けましょう。
花について
ニラは夏にトウ立ちをします。トウとは、花を咲かせる茎のことです。トウ(茎)が伸びて花が咲くと、種子に栄養が回り、葉が硬くなったり、根菜の場合はス入りをしてしまいます。
ニラはトウ立ちすると、小さな星のように可愛い、白い花を咲かせます。この花をそのままにしておくと株が疲れてしまうので、つぼみのうちに早めに摘み取りましょう。
摘み取った花は“花ニラ”として、茹でたり、炒め物にしたりして食べることができますよ。また、花から種が自然に落下して、どんどん増えていく場合があります。
これは邪魔にならない程度に育成させ、コンパニオンプランツにすると良いでしょう。コンパニオンプランツとは、別の野菜の成長を助ける野菜のことです。
ニラには防虫効果があり、土から野菜に伝染する病原菌を抑える力があるので、ぜひ利用してみましょう。収穫も楽しめて一石二鳥です。
ニラの株分け
育てて1~2年は刈ってもどんどん生えてきますが、3~4年経つと株が弱りニラが細くなっていきます。3~4年経ったところで、株分けをして更新しましょう。
株分けに適した時期は2~3月です。ニラは冬に休眠します。2~3月は、春に向けて小さな新芽が育ち始める時期ですので、このタイミングを見計らって行いましょう。
まず、地上に出ている枯葉(休眠時は枯れています)を、5cmほどの高さに刈り取ります。小型のくわやスコップなどで株を掘り起こしたら、根についている土を落としましょう。
指先に力を入れながら株を大きく割り、更に小分けにしていきます。15~20cmの間隔をあけて、3~4本の株をまとめて植え付けましょう。
こうすることで、晩春には威勢の良い良質のニラを再び収穫することができますよ。
素朴な疑問Q&A
プランターじゃなくても簡単に栽培できますか?
菜園でも育成はできます。しかし、最初に土の準備の手間がかかります。
菜園の場合、その土地で繰り返し作物を育てているため、苗植えの2週間前に石灰を混ぜたり、1週間前に堆肥や化学肥料を混ぜたりと少々準備が大変です。
プランターの場合、市販の培養土と粒状の肥料を混ぜ込むだけでいいので簡単です。初心者には手軽なプランター栽培をおすすめします。
葉が細いのですが…
ニラは丈夫な野菜ですが、肥料不足になると育成が悪くなります。夏の乾燥やトウ立ちは、株を弱らせる原因となります。
葉が細くなった時は、ひとまず液体肥料で追肥をしてみましょう。株の周りに雑草が生えている場合は、その影響もあるため抜き取ります。
株を植えて3~4年経過している際には、2~3月頃に株分けを行いましょう。見違えるほど元気になり、太くて柔らかいニラが収穫できますよ。
ニラ栽培のまとめ
初心者でも簡単にできる栽培方法や株分けなどについてご紹介していきましたが、皆さんいかがでしたか?
ニラは株分けすると長期に渡って収穫を楽しめ、花はコンパニオンプランツにも適していることが分かりました。栄養豊富で美味しいニラを、ぜひ育ててみてくださいね。