家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】じゃがいもの栽培・育て方のコツ(病気や害虫対策も)

 

育てるにも手間がかからず短期間で収穫できるため、家庭菜園が初めてという方にもおすすめの野菜です。

この記事では、じゃがいもが好む生育環境や栽培方法のポイントを丁寧に解説していきます。ポイントを押さえて、あなたもおいしいじゃがいもを育てましょう!

春じゃがいもと秋じゃがいもはどう違う?

じゃがいもには、一般的に「春じゃがいも」と「秋じゃがいも」と呼ばれるものがあります。栽培の時期によって呼び分けがされています。

違いは「植え付け時期」と「収穫時期」

2~3月の初春に植え付けをして5~6月に収穫をするものが「春じゃがいも」、8~9月の初秋に植え付けをして11~12月に収穫するものが「秋じゃがいも」です。

初心者の方には前者の「春じゃがいも」がおすすめなので、この記事では春に栽培するじゃがいもについてを解説していきます。

種芋の選び方

じゃがいもの種芋は、ホームセンターや園芸店で専用の種芋を購入できます。選ぶときは次の基準を確認しましょう。

  • 皮にハリがあり表面に傷がないもの
  • 芽が密集していないもの
  • 芽が2~3個出ているもの
  • 芽の色が濃い緑色、または赤紫色のもの

じゃがいもは保存しているうちにウイルスや病原菌に侵されている場合があります。

ホームセンターや園芸店で扱われているじゃがいもは、国の検査基準に通った安全なものですので、上手にじゃがいもを育てるためにも市販の種芋を選びましょう。

じゃがいも栽培に必要な土壌


じゃがいもは酸性から中性の土を好みます。植え付けを行う2週間から3週間前までには土壌改良剤(pHを調整するもの)を混ぜて土を中性から酸性に作り替えましょう。

じゃがいもの栽培に最適な土づくり

たい肥や腐葉土をおよそ1㎡、畳半分程の広さにバケツ一杯程度を目安に土に混ぜ、1週間から2週間程度時間をおいて土によくなじませておきましょう。

土にカルシウムを含ませるために牡蠣の貝殻を置くのもおすすめです。牡蠣の貝殻が入手できない場合は塩化カルシウムを使いましょう。

ホームセンターや園芸店に行けばカキの貝殻を用いた有機石灰も販売されていますよ。

じゃがいもの栽培方法で大切なポイント

植え付ける際の大事なポイント「芽出し」

じゃがいもは、植え付けを行う前に「芽出し」という作業をしておくと育てやすくなります。

「芽出し」とは植え付けを行う2~3週間前に、種芋を太陽に当てて発芽させること。じゃがいもの成長を促すために一般的に行われている。

「芽出し」は気温は10℃から20℃の頃に、なるべく日当たりのいい場所を選んで行いましょう。種芋から芽が出るまでだいたい2週間から3週間程度です。

種芋を植え付ける場所は深さ30cm程度によく耕しておき、幅が50cm程度のやや高めの畝(うね)を作りましょう。畝を高めに作っておくと、水はけも良くなり根腐れや病気を防ぐことができます

畝に植え付ける際、株と株の間を30cm程度離して植え付けましょう。こうして植えることで、風通しや日当たりを良くすることができますよ。

水やりと追肥のタイミング

じゃがいもは水はけが良いのでやや乾燥した状態を好みます。水はけが悪く湿気が多いと、根が腐ってしまう、種芋が腐って枯れてしまうなどのトラブルに繋がります。

畑の場合は水の量は植え付け後にたっぷりと与え、そのあとは特に定期的に水を与える必要はありません。

プランターの場合は土が完全に乾いてしまったときに与えますが、じゃがいもは比較的乾燥した土を好みますので水のやりすぎには気をつけましょう

追肥はどのタイミングで行う?

じゃがいもの追肥は、収穫するまでに2回行います。

  1. 植え付けを行った後1カ月程度経って間引きを行う際
  2. つぼみをつけた頃

発芽してから 3週間ほど経過するとじゃがいもが大きく成長をはじめますので、成長を促すためにも1回目の追肥はタイミングを逃さないようにしましょう。

また、追肥した後には新しい土も追加して畝を高くしてあげる工夫も大事です。水はけが良くなって根腐れや病気を予防することができますよ。

育ってきたら間引きや摘心が必要

順調な成長を促すために、育ちの悪い苗を抜いたり狭い間隔で生えてしまったものを取り除く事を「間引き」と言います。

一方、通常に育っている茎や葉でもほかの部分の成長のために取り除く事は「摘心(てきしん)」と言います。じゃがいも栽培では摘心と同じ原理の「花摘み」をすることで根の部分の成長を促します

間引きのアドバイス


じゃがいもは一度発芽すると次々に芽が出てきます。植え付けを行った後に芽が出てきたら大きな芽を2~3つ程残し、後は取り除いておきましょう。

間引きを行わず、出てきた芽をそのまま残しておくと、じゃがいもの数は増えますが大きく育ちません。

じゃがいもは植え付けを行ってから 1カ月程度で10cm程度の高さに成長しますので、そのタイミングで間引きをしましょう。

じゃがいも栽培では「花摘み」が大切

じゃがいもを栽培すると紫色の花を咲かせます。ほかの植物とは違い、花のあとに実をつけるのではなく根の部分にいもが育っていきます。

そのため、じゃがいもを丈夫に育てるためには花の部分が余分になっていくのです。花に栄養が逃げてしまわないよう、適宜摘み取っておくことが大切です。

じゃがいもの病気と対応


5月から10月にかけては梅雨が長引くなどの要因で気温がそれほど上がらないこともあり、こういった湿気の多い時にじゃがいもは疫病にかかりやすくなります

葉に白い粉のようなものが広がっている場合や、葉や茎が茶褐色や黒色に変色している場合は、既に疫病に感染している証拠ですので、株そのものを取り除き早めに焼却処分しましょう。

病気を予防するコツ

病気を防いで丈夫なじゃがいもに育てるために必要な事は、やはり土を盛って高い畝をつくることです。畝を作ると雨が振ったあとの水はけが良くなりじゃがいもが腐りにくくなります。

また、梅雨などの疫病が発生しやすい時期に1週間に一度を目安に殺菌剤を散布すると感染を予防することができます。

花が思ったように咲かない時に考えたいこと


じゃがいもは根の部分が育つ「根菜」なので、花が思うように咲かなくともきちんと収穫することができます。

品種によっては元々花をつけないじゃがいももありますが、花をつけるじゃがいもであるのに花がつかない場合には次の要因が考えられます。

  • 連作をした
  • 土に窒素分が多すぎた
  • じゃがいもを植える以前にトマトやナスを栽培した

これらの事項を確認して対策しましょう。花が思ったように咲かなくとも、根がしっかりと育てば収穫ができます。

肥料は窒素成分の少ない家庭菜園用の有機肥料選ぶとGOODです。

4~5月の遅霜への対策

春にじゃがいもを植え付け後、4月から5月に遅霜が降ることがあります。霜がじゃがいもにつくと枯れてしまうことがありますので、しっかりと対策しましょう。

霜がつくことで収穫時期が遅れてしまう心配もありますので、ビニールでトンネルを作るか不織布をかけておきましょう。

連作はNG!同じナス科にも注意

連作すると病気や害虫の被害に遭いやすくなります。

連作とは同じ作物を同じ場所に続けて育てること。

じゃがいもはナス科の野菜ですので、同じナス科であるピーマンやトウガラシ、トマトなどを育てた後にじゃがいもを植えてはいけません。

じゃがいもを丈夫に育てるためには、同じナス科を育てた場所から離すなど工夫が必要です。

 

じゃがいもの収穫

春栽培のじゃがいもは5月から6月にかけてが収穫時期となります。雨に降られると腐りやすくなりますので、特に梅雨の時期に入る前に収穫して下さい。

収穫の際は、じゃがいもを傷つけないように掘り起こします。深い部分に掘り残しがないか確認して、キレイに土を洗い流せばOKです。

じゃがいもはプランターでも育てられる?

じゃがいもはプランターでも育てることが可能です。プランターはなるべく大型のものを選び、深さが60cm以上あるものを選びましょう。

プランターでじゃがいもを育てるときは市販の培養土を使用します。ご自分で土を混ぜ合せるときは、赤球土5:砂2:バーミキュライト3の割合で混ぜ合せてください。

植え付けを行う10日から2週間前までには石灰を混ぜておき、よく耕しておきましょう。肥料は化成肥料を使うと良いでしょう。

プランターを使ったじゃがいもの植え付け方

じゃがいもをプランターで育てるときは、後で「まし土」が必要になりますので土をプランターの半分程度から6割程度に抑えておきましょう。

あまり土を多く入れてしまうと、水を与えた時に土が流れ出てしまうので注意して下さい。

種芋は地植えにするときと同じように30cm程度間隔をあけ、日当たりの良い場所でも育てましょう。

じゃがいもの栽培方法・まとめ


じゃがいもはシチューやカレーをはじめ、グラタンにも入れたたりしますよね。お料理の幅を広げるのにとても便利な野菜です。

ほかの野菜に比べてそれほど手間がかからないので、初心者にも簡単に育てられますよ。

ホームセンターや園芸店で種芋を見つけたら、あなたも購入してぜひチャレンジしてみてくださいね!