家庭菜園・野菜の栽培

【初心者】水菜の栽培・育て方のコツ(水やり・水耕栽培など)

しゃきしゃきとした食感とクセのない味わいが人気の水菜は、鍋用野菜からサラダなど幅広い料理に使える便利な野菜です。

水菜は肥料を使わず「水と土だけで育つ」といわれるほど、簡単に育てることができます。極寒地や真夏を除けば一年中栽培でき、プランターでも十分に育ちます。

ここでは水菜の育て方について、家庭菜園初心者の方でも分かりやすく紹介します。ペットボトルを使った水耕栽培についても詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

水菜の栽培カレンダー

春まき:4月上旬~5月中旬
収穫:5月中旬~6月下旬

秋まき:9月上旬~10月中旬
収穫:10月上旬~12月下旬

生育適温は15~25℃と冷涼な気候を好むため、春や秋に種をまく栽培が一般的です。秋まきであれば害虫被害も少なく育てやすいので、初めての方には秋まきでの栽培がおすすめです。

水菜の育て方

プランターの選び方

水はけの良さが重要となるため、プランターの底に排水機能がついたものを選びましょう。無い場合は、鉢底ネットと鉢底石を敷き排水性をよくする必要があります。

サイズは20×60×20cm程度の標準型プランターを準備します。小株であれば10株、大株であれば3~5株程度は栽培できます。

土作り

水菜は酸性度にやや弱い性質のため、種をまく2週間前に苦土石灰と化学肥料をまいてしっかりと中和します。

用土を自分でブレンドする場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土とバーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜあわせ、よく耕しておきましょう。プランター栽培の場合は、市販されている野菜用の培養土を利用するのが失敗も無く便利です。

種まき

深さ1cm程度の浅い溝を作り、1~2cm間隔で1粒ずつまっすぐに種をまいていきます。溝を作る際は、支柱を寝かせて土に軽く押し当てると均一の深さにできるのでおすすめです。

条間(作物を植えつけた列の間隔)は小株採りであれば15cm、大株採りの場合は10cm程度空けます。種をまいた後は5mm程度土を被せ、手のひらで軽く押さえて土と種を密着させます。

最後にたっぷりと水やりをして種まきは完了です。発芽までは乾燥を防ぐため、新聞紙などを被せておくと良いでしょう。

種まきが可能な期間であれば一度に全てまかず、1週間から10日ほどずらしていくと長い間収穫することができますよ。

トンネル栽培

水菜は耐寒性に強いので真冬でも枯れることはありませんが、霜に当たると葉が黄色く変色し味も落ちてしまいます。

また15℃以下になると生長速度が遅くなるため、霜よけと保温対策としてトンネル栽培を行うと良いでしょう。

種をまいた直後から、市販の寒冷紗と呼ばれる網目の細かい布をトンネルのように覆い育てます。害虫対策にもなるので、春まき栽培にもおすすめです。

間引き

水菜が生長し、隣り合った株の葉が重なり合った頃に間引きを行います。黄緑色でひょろひょろと茎が徒長したものや、葉の形がいびつな株を抜き取りましょう。

生長に合わせて間引きし、間隔を広げて育てることが大切です。最初は双葉が開いたころに2~3cm間隔に間引き、2回目は本葉が4~5枚のときに5cm間隔で間引きします。

もったいない気もしますが、間引いた株も美味しく食べることができますよ。

水やりと追肥の与え方

水菜は水やりと追肥に注意すれば、簡単に育てられる野菜です。種をまいて発芽するまでは乾燥に弱いので、水分を切らさないようにしてください。

生育後半になると多湿に弱くなるため、水の与えすぎには注意しましょう。

水菜は元肥だけでも十分に生長しますが、追肥をすることでより大きく育ちます。草丈が15cmほどに生長したころに化成肥料を与えます。

ただし、追肥が多すぎると葉や茎が固くなってしまいます。株の生育状況を観察しながら適量を心がけましょう。

収穫

草丈が20cm以上になったら順次収穫していきましょう。収穫の際は、手で根元を持ち根ごと引き抜くか、根元を包丁などで切り取ります。

草丈20cmほどの小さい株で収穫したものは、葉や茎が柔らかいのでサラダなど生食用に最適です。草丈が30~40cmほどまで生長したものは、食感を生かして鍋や漬物などで美味しく食べることができます。

水菜につきやすい害虫と対策


水菜に発生しやすい害虫として、アブラムシ・アオムシ・ヨトウムシ・コナガなどが挙げられます。

栽培期間中は害虫がついていないか葉の裏までチェックし、早期発見と駆除を心がけましょう。被害が収まらない場合は、薬剤を散布して治療します。

種まき直後から寒冷紗や防虫ネットで株全体を覆えば、無農薬栽培もできます。

水菜栽培のQ&A

水菜が育たない!失敗しないコツは?

乾燥させないように注意
水菜は乾燥に弱く、水切れを起こすと生育不良に繋がります。特に生育初期には十分な水分が必要となるため、冬の間でも土が乾かないよう管理してましょう。

生長にあわせて間引きを数回行う
水菜は葉が増えると株間が混みあってしまい、お互いの生長を邪魔してしまいます。株同士の間隔を保つため、生長段階にあわせて間引きしましょう。

害虫対策はしっかりと
幼苗期に害虫対策が不十分だと、収穫の前に食べつくされてしまいます。種をまいた直後から寒冷紗や防虫ネットを張り、害虫がつかないようにするのがポイントです。

水菜は連作障害に強い?

水菜は連作障害が出やすく、1~2年ほど間隔を空ける必要があります。水菜と同じアブラナ科である、ダイコン・キャベツ・ハクサイ・ブロッコリーなどを栽培していない場所で育てましょう。

ペットボトルでも育つ!水菜の水耕栽培について


水菜は肥料がなくてもたくましく育つことから、水耕栽培にも適しています。水耕栽培の最大のメリットは、土を使わず衛生的かつ簡単に育てられることです。

窓際や台所のちょっとしたスペースでも育てられるので、室内のグリーンとしても楽しむことができますよ。水耕栽培は大掛かりで大変なように思いがちですが、ご家庭にあるものを使って簡単にはじめられます。

今回はペットボトルを使った水耕栽培について紹介します。

用意するもの

  • 水菜の種
  • 500mlペットボトル
  • アルミホイル
  • 台所用スポンジ
  • 浅型容器(100円均一で手に入るトレイがおすすめです)
  • 液肥

ペットボトルを加工する

使い終わったペットボトルを上から1/3の部分で、横半分にカットします。注ぎ口がついている方を逆さにし、もう片方の中へ重ねるようにして被せます。

次に水や液肥を入れる部分が隠れるよう、ペットボトルの側面にアルミホイルを巻きつけます。光を遮断することで、藻などの発生を防ぐ効果があります。

種まき

スポンジを3cm程度の立方体に切り、さらに中心に十字に切込みを入れます。スポンジにたっぷりと水を含ませ、切り込みの中に2粒ずつ種をまいていきましょう。

巻き終わったら水を張った浅型のトレイにスポンジを並べ、底面からも水が吸収できるようにします。

スポンジ上部が乾かないよう、水に浸したティッシュペーパーを表面に被せ、そのまま発芽まで置いておきます。

双葉が確認できたら光合成をさせるため、直射日光のあたらない日当たりの良い場所で育てます。

水やりと液肥

栽培期間中は、毎日水を交換しましょう。新鮮な水と酸素を与えることが水耕栽培のポイントです。

発芽後は適宜液肥も与えることで、より大きな水菜に育ちます。

根腐れに注意する

根がすべて水に浸かってしまうと、酸欠状態となり根腐れを起こしやすくなります。スポンジの下から根が伸び、葉が育ち始めたら加工したペットボトルで育てます。

スポンジは取らずそのまま飲み口に差し、水を注ぎます。このとき根の下の部分が水に浸かるように調節します。

大きくなりすぎると苦味も出てくるので、15cm~20cmほどで収穫しましょう。

手軽な栽培キットもおすすめ!

種や容器など必要な道具がひとつにまとまった、手軽な栽培キットも市販されています。温度と日当たりさえ満たせば、室内で一年中育てることができますよ。

あれこれ道具を揃える必要も無く、はじめたい時にすぐに栽培できるのが嬉しいですね。

水菜栽培のまとめ


水菜は水やりと害虫対策に注意すれば初心者の方でも育てやすい野菜です。料理の使い道によって収穫タイミングを変えて育てるのも面白いですね。

水耕栽培であればより気軽にチャレンジできますよ。ぜひみなさんも収穫したばかりの新鮮な水菜を楽しんでみてください。